pine について
pine の特徴
pine とは、ワシントン大学で開発中のメーラーで現在の最新バージョンは4.20です。初級者の教育用としてかかれたメーラーですが、上級者でも十分満足できる能力をもっています。デフォルトでは利用の難しい機能は隠されていて、レベルがあがるにつれて自分でオプションを設定していくことによりいろいろな機能が使えるようになっていきます。このへんが高機能と初心者向きとを両立させる工夫になっています。
特徴を簡単に説明しますと、
- メールが読み書きできる(笑)
- 大抵のUNIX、DOS、Windows などでつかえる
- ニュースも読める(NNTP、IMAP)
- pop3 対応
- IMAP4 対応
- MIME 対応
- imapd がついてくる (IMAPを開発したのはワシントン大学です)
- pico という簡単エディタもついてくる (好きなエディタも使える)
- たくさんメールフォルダが作れる
- 送ったメールを自動的に入れるフォルダもある
- sendmail もしくは相当品が動いていなくても SMTP でメールが出せる
- Maildir 対応 (パッチが必要)
- ISO-2022-JP 対応 (Ver 4から)
てなところでしょうか。まあ、 emacs と Mew を使っているような人には当り前の話なんでしょうが、mail や mailx や Mail を使っている人からすると高機能ですね。
pine 4 からは ISO-2022-JP (つまり日本語) 対応です。 またpine 3を日本語対応にするパッチもあります。
pine のインストール
pine は本家にあります。pine 3系列の最終バージョン3.96には、日本語化パッチ (pine3.96lj1.1b7) があります。このパッチは大変よくできていますし日本語のヘルプなんかもついていますから、最新でなくても気にならないひとはこちらを使うのもよいかもしれません。pine 3.96 + pine3.96lj1.1b7をインストールしたい方はこちらを参考にしてください。(以降この日本語パッチのあたったpine3をjpineと表記) このバージョンのjpineは、FreeBSDとまったく同じよ要領でNetBSDでもコンパイルできます。またLinuxでもコンパイルできるようですが、私は残念ながら成功したことがありません。
Make は簡単で、展開して build を実行するだけです。buildの引数にはアーキテクチャを指定します。コンパイル可能なアーキテクチャの一覧は docs/pine-ports にあります。(え?まだ展開できていない? gzip -dc pinex.xx.tar.gz | tar xf - でできますよ。)
例えば、FreeBSD なら ./build bsf、Linux なら ./build slx と実行します。Linuxの場合、ディストリビューションによってはpineとpicoのディレクトリにあるmakefile.lnx中の-ltermcapを-lncursesに変更する必要があるかもしれません。後はじっと待って、無事makeが終了したら、./binに必要なファイルができているはずです。
インストールするには、root になり、bin/pi* を /usr/local/binあたりに、docs/*.1を /usr/local/man/man1あたりにコピーします。
これだけ?これだけです。
pine の設定
さて、インストールは無事に終了しましたね(笑)
では、pine を起動して、設定に入りましょう。
まずはシェルから pine で起動できます。本当に最初に起動したときは歓迎の画面がでますが、きにせず E Exit this greetingを選択しましょう。すると、一番上にステータスライン、下2行がコマンド一覧(キー操作一覧?)、真中に表示の画面になったと思います。この基本構成はずっとかわりません。
設定画面に入るには、S (SETUP) をおして、つぎに C (Config) をおします。説明が書いてあるし、下にもコマンドの一覧がでるしで、すぐに分かりますね。
最低限設定する所を下に示します。どこにあるか分からない人は W WhereIs をつかってくださいね。
- personal-name --- あなたのお名前を入れてください
- user-domain --- メールアドレスの@の後に入る部分になります。ローカルなマシン名では問題のある人は設定してください
- smtp-server --- sendmail.cf の設定をしていない人は、メール送信サーバの名前を入れてください
- inbox-path --- 通常は INBOX のままでいいです。ローカルのメールを読み込みます。qmailを使用していて、ホームのMailboxにメールが配送されてくるようなひとは、~/Mailboxと設定します。POP3 や IMAP を使いたい人もここで設定します。
POP3 なら {pop3サーバ名/pop3}INBOX
IMAP なら {IMAPサーバ名/imap}INBOX
と設定してください。サーバ上のログイン名がローカルと異なる人は
{サーバ名/pop3 or imap/user=アカウント名}INBOX
と設定してください。
ここまではメールを使うための設定です。以降日本語でメールを使うための設定として、
- character-set --- ISO-2022-JP といれてください。どうもデフォルトは US-ASCII になるようです。もちろん日本語メインの人だけですが
- display-filters --- 以前は"" /usr/local/bin/nkf -e -Bと指定するようにといっていましたが、必要ありませんでした。pine 4は表示に関してはその環境のコードにあわせたものを表示します。EUC環境ではEUC、SJIS環境ではSJISを吐くということです。
ただ、pass-control-characters-as-isへのチェックはいれておいたほうがいいでしょう。
時々、表示が乱れることがありますが、そのときは|キーを押してpipeを起動し、nkf -eB等のコマンドを経由させることでうまく表示することができ(ることもあり)ます。このために、enable-unix-pipe-cmdにチェックをいれておいてください。
また、外部ビュワーを使う方法もあります。~/.mailcapにPAGER=jlessなどを設定しておいてください。この状態で、vを押し、読みたいtext/plainを選べば外部ビュワーが起動します。
- editor --- 好きなエディタを使いたい人は設定してください。picoはよいエディタですが、所詮外国産ですので、日本語の使えるエディタを使用するのがいいとおもいます(jpineならpicoがおすすめ)。セキュリティを考えるとフルパスで設定するのがいいでしょう。また、ここに記載したエディタを常に使用したいときはenable-alternate-editor-implicitlyにチェックをいれてください。いつもじゃなくっていいや、ってひとも、enable-alternate-editor-cmd にチェックをいれてください。
pine 4.10を使うときはISO-2022-JPを吐くエディタを指定するのが良いでしょう。SJISやEUCの文字コードを吐くもので日本語のメールを作成、送信すると、QUOTED-PRINTABLEにエンコードされていまいます。従って、常にもとのメールの3倍の大きさになってしまうことになります。
- sending-filters --- ISO-2022-JPを吐かないエディタを使っているときに設定する必要があります。NKF を使っているなら /usr/local/bin/nkf -j と設定してください。他の文字コードは使わないでくださいね。
あわせて compose-send-offers-first-filter にチェックをいれておきます。
- help-file --- jpine で日本語ヘルプを使うなら、pine.hlp を pine_ja.hlp に。pine 4はヘルプ内蔵です。
さて、設定が終ったら、 E Exit Config をおして、その後、Y で内容をセーブしてください。
ここでとりあえず終了しましょう。Q QUIT (そのあと Y ) で終了です。
なお、サインを自動で付けたい時は、ホームディレクトリに .signature というファイルをつくって、その中に書いておいてください。.signature の文字コードは、JISが無難ですが、sending-filtersを設定しているなら自分の環境にあったものでかまいません。
メールを読む
pine を起動して、L (FOLDER LIST) INBOX です。POP3 や IMAP を使っている人は、起動した時点でパスワードを聞かれます。下から3番目のラインに何通メールが来ているか表示されます。
INBOX のなかのメールは、メールスプールの中のメールです。消去、保存等をしないと、スプールの中にメールがたまっていくことになります。
消去は D でマークを付けておくと、終了時に消してもいいかと聞かれます。
保存は S 似よって行います。保存するフォルダは、好きな物を選んでください。CTRL + T で一覧がでます。保存したメールはスプールから削除されます。
メールを読んでいる画面から、M で最初のメニュー、I でメールの一覧、L でメールフォルダの一覧に戻れます。
また、R で返信、F で転送を行う事ができます。
メールの送信
返信、転送を選んだり、最初のメニューで C COMPOSE MESSAGE を選んだりする事で、メールを作成する画面になります。
最初は付属の pico が起動すると思います。
To: に宛先を入れ、Cc: に同封送信先を入れ、Subject: に表題を入れて、メールの編集に入ります。Subject: は日本語で構いませんがなるべく英数字にしましょう。jpine ではMIME エンコードされて送信されますが、pine 4.10ではそのまま送信されます。pine 4.10でもJISコード(ISO-2022-JP)で書いているなら、特に問題にはならないでしょう。
後は、----- Message Text ----- より下の行に、メールの本文をかいていってください。jpine 付属の pico で CANNA を起動するには CTRL + Space です。(FreeBSD だけかも)
.signature が設定してあれば、本文中に取り込まれているはずです。.signature が先頭にきちゃっていやだなってときは、signature-at-bottomにチェックをいれてください。
ここで、設定したエディタを使いたい時は、CRTL + _ (アンダーバー)を押してください。好みのエディタで編集できます。ただ、カーソルが本文の部分に入っていないと使用できないと思います。
メールを書き終えたら、CTRL + X で送信です。やっぱりだしたくない時は CTRL + C を押してください。
送信したメールは sent-mail フォルダに、送信しなかったメールは ~/dead.letterに保存されます。
時々 POP3 を使いたい
(私のように) 変な環境に済んでいて、普段はローカルのメールスプールを見て、時々、他のサーバを POP3 で覗きたいという人もいると思います。だが、毎度毎度、設定しなおすのは大変ですよね。何といっても、pine は、終了しないと INBOX の更新をしてくれませんから。(メールを読んでいる最中に信着メールが来ても教えてくれないって事です。)
こういう時はどうするかというと、pine を起動したら G (GOTO folder) をおして、
{POP3サーバ名:port番号/pop3}INBOX
と入力します。これで、ログイン名とパスワードを聞かれて、めでたくリモートのメールスプールがよめるようになります。
簡単でしたが、一通り pine が使えるようになったと思います。残りは自分で頑張ってください。
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