GNU Ghostscript 7.06 for Windows の導入

この page では、高機能な反面、導入が少々面倒と思われる GNU Ghostscript 7.06 の導入について解説しています。 もしも「機能はあまり必要ないので、とにかく手軽に導入したい」というのであれば、 GNU Ghostscript 6.52 の導入を検討して下さい。 また、AFPL Ghostscript の最新版については、 堀田氏の“Ghostscript + GSview の日本語版”@nifty FTEX の“Windows 用 Ghostscript と GSview のインストール” を参照すると良いでしょう。

以下、基本的には「Windows 2000 上で Administrators に属するユーザー」という環境を想定していますが、 それ以外の場合でもそれなりに参考になると思います。

目次

  1. 必要なファイルの入手
  2. Ghostscript の導入
  3. GSview の導入
  4. CMap ファイル・CID フォントの入手と導入

必要なファイルの入手

Wisconsin-Madison 大学Ring Server から、以下のファイル群を入手しましょう。

上記 URI で入手できない場合は、“Ghostscript, Ghostview and GSview”“TeX for Win32”等から辿って探してみて下さい。

Ghostscript の導入

もし Windows 2000 や XP 環境でかつユーザー名に日本語を使っているのであれば、 “コマンド プロンプト”で以下の様に入力して、適当に環境変数 TEMP の値を日本語の含まれないものにして下さい。

mkdir D:\tmp
set TEMP=D:\tmp
exit

D:\tmp の部分は各自適当に置き換えて下さい。

次に gs706w32.exe を実行しましょう。

Self-Extractor (gs1.png)

すると、上の様な窓が開きますので、“Setup”を選択しましょう。

Ghostscript Setup (gs2.png)

次に上の窓が開きますので、ここで“Install Fonts”と“All Users”にチェックを入れ、 適当に“Install to directory”(インストールする場所) を指定します。 その後“Install”ボタンを選択すれば、ファイル群がインストールされます。 これにより、スタートメニューへの登録などがなされ、gs706w32.exe が終了します。

そして、gs706-add-wapi.zip を伸張 (解凍) したものを、上のファイルに上書きします。

以下、“Install to directory”に E:\dt_publishing\g_script を指定したものと仮定します。 必要に応じて、E:\dt_publishing\g_script は適当に読み換えて下さい。

次に環境変数 PATH に E:\dt_publishing\g_script\gs7.06\binE:\dt_publishing\g_script\gs7.06\lib を追加します。 更に E:\dt_publishing\g_script\gs7.06\lib; E:\dt_publishing\g_script\gs7.06\kanji; E:\dt_publishing\g_script\fonts という値を持つ環境変数 GS_LIB を定義して下さい。

GSview の導入

次に、使い易さを向上させるため、GSview をインストールしましょう。

gsv44w32.exe を実行しましょう。

Self-Extractor (gsv1.png)

すると上の様な窓が開きますので、“Setup”を選択しましょう。

Select Language (gsv2.png)

次に上の窓が開きますので、“English”を選択しましょう。

GSview Install (gsv3.png) GSview Install (gsv4.png)

その後、上の 2 つの窓 (インストール環境やライセンスに関する記述) が開きますが、両方とも“Next”を選択すれば良いです。

GSview Install (gsv5.png)

上の窓が開いたら、“Associate PostScript (.ps and .eps) files with GSview.”にチェックを入れ、 “Associate PDF (.pdf) files with GSview.”のチェックを外し、“Next”を選択しましょう。

GNU GS 7.06 は PDF ファイルを開くことが出来ますが、Windows では Acrobat Reader を利用した方が良いので、 このページでは「GS では PDF ファイルを開かない」という前提での設定を紹介しています。

GSview Install (gsv6.png)

次に上の窓が開きますので、適当にインストールする場所を指定して、“Next”を選択しましょう。

GSview Install (gsv7.png)

上の窓が開いたら、“Create Folder”と“All Users”にチェックを入れ、“Finish”を選択しましょう。 これにより、スタートメニューへの登録などがなされます。

GSview Install (gsv8.png)

最後に、上の窓が開いたら、インストール自体は完了です。 “Exit”を選択して gsv44w32.exe を終了させましょう。

次にスタートメニューから GSview 4.4 (Ghostgum の中) を起動しましょう。 この際に、先程の言語選択に関する窓が出てきたら、再び“English”を選択しましょう。

GSview Registration (gsv9.png)

すると上の窓が開くので、そこに書かれている開発支援についての願い (ここで“Help”を選択すると、より詳細な情報が表示される) を理解して、“Ok”を選択しましょう。

Advanced Configure (gsv10.png)

以上の作業で普通に GSview が立ち上がるはずです。 メニューから“Options”“Advanced Configure...”を選択して上の窓を開きましょう。 ここで“Ghostscript Options”の内容を “-dWINKANJI -dNOPLATFONTS -sFONTPATH="E:\dt_publishing\g_script\fonts"”として、 “Ok”を選択しましょう。

これで表示に関する基本的な準備は完了しました。 必要に応じて再起動・ログアウトして下さい。 その後、gs706-add-wapi.zip に付属の gs7.06/kanji/article9.ps を開いてみて、 以下の様に表示できていればインストール成功です。

article9.ps (gsv11.png)

日本語の表示に使用するフォントは、gs706-add-wapi.zip に付属の gs7.06/kanji/kconfig.ps で指定できます。

また、もし dviout でもその機能を利用したいのであれば、 “Installation of dviout” の“まずインストールする”の項目を参考にして dviout 側で設定して下さい。 比較的簡単な作業で使用可能状態に出来るはずです。

通常の使用では以上の作業のみで問題ありませんが、更に PDF 関連の機能を強化したい場合 (日本語を含んだ綺麗な PDF ファイルを作成したい等) は次の作業も済ませましょう。

CMap ファイル・CID フォントの入手と導入

Ring Server から、以下のファイル群を入手しましょう。

また、必要であれば以下の CID フォント (東風ゴシック・明朝) も入手しておきましょう。

まず初めに acro5-cmaps-2001.zip を伸張 (解凍) して、 それに adobe-cmaps-200204.zip を伸張 (解凍) したものを上書きし、 適当な場所に移動しましょう。

以下、E:\dt_publishing\g_script\Resource に移動したと仮定して、ここでは話を進めます。

また、先程の CID フォントを利用するのであれば、 E:\dt_publishing\g_script\Resource\CIDFont というディレクトリを作成して、 伸張 (解凍) したものをそこに置きましょう。

次に、E:\dt_publishing\g_script\gs7.06\lib\gs_res.ps の以下の行を探し出しましょう。 250 行目前後です。

pssystemparams begin
  /FontResourceDir (/Resource/Font/) readonly .forcedef % pssys'params is r-o
  /GenericResourceDir (/Resource/) readonly .forcedef   % pssys'params is r-o
  /GenericResourcePathSep (/) readonly .forcedef        % pssys'params is r-o
end

これを以下の様に変更しましょう。

pssystemparams begin
  /FontResourceDir (E:/dt_publishing/g_script/Resource/Font/) readonly .forcedef        % pssys'params is r-o
  /GenericResourceDir (E:/dt_publishing/g_script/Resource/) readonly .forcedef  % pssys'params is r-o
  /GenericResourcePathSep (/) readonly .forcedef        % pssys'params is r-o
end

次に E:\dt_publishing\g_script\gs7.06\lib\CIDFnmap を以下の内容だけのファイルに書き換えましょう。 もちろん、この際に同ファイルのバックアップをとっておいた方が良いです。

/Ryumin-Light (msmincho.ttc) 1 ;
/GothicBBB-Medium (msgothic.ttc) 1 ;
/HeiseiMin-W3 /Ryumin-Light ;
/HeiseiKakuGo-W5 /GothicBBB-Medium ;

上記の設定をした場合、PDF 作成時に“MS 明朝”と“MS ゴシック”を埋め込みますが、 もし先程の CID フォント (東風ゴシック・明朝) を利用するのであれば、以下のようにしておいて下さい。

/Ryumin-Light /Kochi-Mincho ;
/GothicBBB-Medium /Kochi-Gothic ;
/HeiseiMin-W3 /Ryumin-Light ;
/HeiseiKakuGo-W5 /GothicBBB-Medium ;

以上で作業完了です。 この状態であれば、日本語を含む綺麗な PDF ファイルの作成も問題ないはずです。

現時点では、CID フォントを利用した方が良いようですが……。

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